インポート生地

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久しぶりに生地屋に行きました。

生地屋では多種多様な生地がありますが、在庫を抱えている生地はやはり代わり映えしないものが多かったです。そのため、そこでの競争も近年は厳しいとおっしゃっていました。そのため、その生地屋さんはインポート生地に力を入れていました。為替の問題があるため、単価は購入時の為替レートで決まる形でした。

海外のインポート生地には様々な種類やブランドがありましたが、その中で特にミラレーンという生地ブランドに目が行きました。昔からある生地ブランドですが、そのビジュアルが他の生地と一目で違いが分かります。

具体的には、生地の表面にオイル加工が施されています。このオイルは手に触れるとベタつくほどたっぷり塗られており、触ると手にオイルが付くくらいです。このオイルが塗られていることで、生地には水を弾く効果があります。

さらに、製品にバイオストーンなどの加工を施すと、オイルが一部剥がれ、古着のような独特の雰囲気が出てきます。今でも定番として使っているブランドもありますが、日本国内ではあまり見かけないかもしれません。

ただし、生地の値段が高いこと、縫製工場や裁断屋さんが嫌がるという問題もあります。オイルがミシンや裁断機に付着し、掃除が大変になるため、それが次の仕事にも支障を与えるのです。デメリットも大きいと言えます。

しかし、デメリットがあるからこそ使用されないという一方で、逆に使用すると目を引くというメリットもあります。

今回、その生地屋さんからインポート系の生地を使用してほしいと依頼を受けました。日本では見られない特徴のある生地がたくさんあり、とても面白いものでした。例えば、シャネルで使用されたシャネルツィードや、モンクレーで使われたリモンテのナイロン素材などがあり、久しぶりに楽しく生地を見させていただき、商談も進められました。

アパレル業界は生き残りが厳しい世界です。だからこそ、常に視点を変えたアプローチを模索していくことが必要だと感じました。

私も日々成長していきたいと改めて思いました。
ありがとうございました。

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